・刀身<br>
室町時代中期・文明年間(1469~)頃、土佐国の刀工「吉光」の短刀です。刀身は比例的新しい砥ぎで地鉄
は板目が流れ柾交じり白き心あり、刃紋は小沸できの細直刃紋です。帽子はすぐに大丸に返っており、中茎は入
り山形で勝手下がりの鑢目が確認できます。重ね厚く身幅狭い平造りの短刀が多い「吉光」ですが、冠落としの
短刀は珍しいと思います。日本美術刀剣保存協会の貴重刀剣鑑定書が添付いたします。<br>
・状態<br>
刀身の状態差し表に切っ先に薄錆、物打ち刃区に小疵があります。差し裏は物打ち辺りの平地と鎬地に小疵があ
ります。その他は刃切れ、膨れ、曲がり
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